藤崎2丁目歯科 知識の部屋

サイト内検索(and検索/スペースを使用)
歯科の基礎
歯科医院について
口腔衛生
疾患
歯科機材・設備
矯正
審美
インプラント
その他
雑談

歯科で用いられる麻酔について

一般的に歯科領域で用いられている麻酔は局所麻酔がほとんどです。
麻酔薬の成分は、麻酔剤と血管収縮剤の混合液体で、血管収縮剤により麻酔部の周囲の血管を収縮させ、少量の麻酔剤で持続的な効果を得られるように出来ています。
歯科で使用される麻酔薬の代表的なものとして、塩酸リドカインがあります。また塩酸リドカインで不都合な場合、塩酸プロピトカインを用いることが一般的です。
塩酸リドカイン麻酔薬
歯科用塩酸リドカインカートリッジ1本の内容量は1.8mlで、塩酸リドカイン36mg(2%)、血管収縮剤エピネフリン0.0225mg(8万分の1)、及び微量の添加剤が含まれています。



禁忌(絶対に使用してはいけない
本剤の成分またはアニリド系局所麻酔薬に対して過敏症の既往がある方
慎重投与(注意して投与する必要がある)
重症の肝機能障害または腎機能障害がある方
併用注意(同時に使ってはいけないもの)
薬剤名等 症状
ハロゲン含有吸入麻酔薬 頻脈、不整脈
三環系抗うつ剤 血圧上昇
非選択性β遮断薬 血管収縮、血圧上昇、徐脈
抗精神薬 血圧低下
分娩促進薬 血圧上昇

塩酸プロピトカイン麻酔薬
歯科用塩酸プロピトカインカートリッジ容量は1.8mlで、塩酸プロピトカイン54mg、血管収縮剤フェリプレシン0.03mg、及び微量の添加剤が含まれています。



禁忌
メトヘモグロビン血症がある方
本剤の成分またはアニリド系局所麻酔薬に対して過敏症の既往がある方
この麻酔薬は塩酸リドカイン及びエピネフリンを使用できない場合に用いることが多い。
歯科用局所麻酔薬の一般的な注意
  • まれにショックや中毒症状を起こすことがあるので出来るだけ必要最小量にとどめる
  • 注射針が血管の中に入ってないことを確認する(中毒を起こしやすい)
  • 注射の速度は出来るだけ遅くする
  • 注射針が適切に位置してないと神経障害が起こることがある
  • 舌や頬粘膜の麻痺により誤嚥、口腔内を誤って噛んでしまう危険性を増加させる
少し怖いことばかり書きましたが、実際どのくらいまで安全に使えるかというと、約50本くらいまでは注射しても大丈夫なんです。
また、歯科用の麻酔薬は非常に安全性が高い薬品ですので、あまり神経質になることはないと思います。

COPYRIGHT FUJISAKI 2CHOME DENTAL ALL RIGHT RESERVED

藤崎2丁目歯科 知識の部屋は福岡市早良区藤崎の歯科医院「藤崎2丁目歯科」が皆様の歯科に関する知識の向上を目的として管理運営されています
藤崎2丁目歯科 知識の部屋に対するご意見ご希望などございましたら藤崎2丁目歯科フォームから連絡ください
藤崎2丁目歯科 知識の部屋の内容を無断で転載することはご遠慮ください