藤崎2丁目歯科 知識の部屋

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●口臭の原因別分類と治療法

【口臭の国際分類】 八重垣、宮崎ほか、米国Compendium誌21,10A,2000

     【分類】                           【治療法】
 1. 真性口臭症
    [1]生理的口臭               TN1(説明及び口腔清掃指導)
    [2]病的口臭
        (1) 口腔由来のもの      TN2(歯周治療などの疾患治療)
        (2) 全身由来のもの      TN3(医科への紹介)
 2. 仮性口臭症                   TN4(カウンセリング、教育)
 3. 口臭恐怖症                   TN5(精神科、心療内科への紹介)
―主な原因について―
その原因のほとんどが口腔内由来です。病的なものの代表としては歯槽膿漏が上げられますが、生理的なものとしては一般に信じられているデンタルプラークよりも、舌背上の舌苔が問題とされております。
誰にでもみられる生理的口臭とは、健常者の一日のライフスタイルにあわせてみられる口臭です。食事直後は舌苔などの口臭発生源が洗い流され、口臭は消えますが、その後は時間と共に菌数もふえ、食間に口臭が発生します。また、加齢や疲れ、緊張時など唾液の分泌量が低下しても自浄作用が弱くなり、口臭が発生してきます。(老人性口臭、緊張性口臭、起床時口臭など)
―口臭の成分は―
硫化水素やメチルメルカプタンなどの揮発性硫黄化合物(糞便の臭い)です。
―舌苔とは―
舌苔とは、舌背にたまった剥離粘膜上皮や遊離白血球などに口腔内細菌が繁殖し細菌叢をつくったもので、この細菌がタンパク質を分解して口臭のもととなる揮発性硫黄化合物のガスを発生させるのです。比較的運動の鈍い舌後半の2/3から後方に舌苔がたまりやすく、人によって個人差がありますが、その原因はわかっておりません。ただ、深酒や体調不良、風邪などの発熱後によくみられます。平成12年10月号の日本歯科評論の特集に、中国医学の立場からみた、舌苔による健康診断法が取り上げられております。舌苔を局所的観点から捉えるのではなく、全身状態の指標のあらわれとして捉えられております。こういう全身的観点から舌苔を診る事も必要と思われます。


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